【2026年9月最新】高尾山でもクマ出没。熊撃退スプレーは必要?直近ニュースと公式スペックまとめ

熊撃退スプレー カウンターアソールトCA230とCA290の早見表。CA230は噴射距離約9.6m・噴射時間約7秒・サイズ215×Φ53mm・重量310g、CA290は噴射距離約12m・噴射時間約8秒・サイズ215×Φ59mm・重量380g。共通で航空機への機内持込み・お預けは不可 初心者道具選び

※本記事にはアフィリエイト広告(Amazonアソシエイト)を含みます。ニュース部分は各報道・自治体の発表を、製品の仕様部分はメーカー公式サイトをもとにした情報整理です。筆者は熊撃退スプレーの実物を使用していません。情報確認日:2026年9月23日

「熊撃退スプレーって本当に必要?」「高尾山でもクマが出たって聞いたけど大丈夫?」

結論から言うと、今のシーズンは低山・人気の山でも熊撃退スプレーを持つべきです。2026年は、これまで熊が出ないと思われていた山でも目撃が相次いでいます。

誤解しないでいただきたいのですが、「クマが出たから、その山に行くな」という話ではありません。正しく警戒して、正しい装備を持てば、リスクは下げられます。

この記事では、直近のクマ関連のニュースを整理したうえで、熊撃退スプレーの公式スペックと、持ち運びの注意点をまとめます。

直近のクマのニュース|高尾山を含む3件

まず、直近で報じられたクマ関連のニュースを整理します。いずれも、憶測を避けて報道・自治体発表に書かれている事実だけをまとめています。

①高尾山(東京都八王子市)|2026年9月16日発表

年間約300万人が訪れる、日本一登山者が多いとされる高尾山でも、クマの出没が確認されました。

八王子市は2026年9月16日、高尾山自然研究路1号路から約70メートルの城見台付近(高尾町の山中)で、2026年8月20日午後11時6分ごろ、ツキノワグマとみられる成獣が民間団体設置のセンサーカメラに映っていたと発表しました。

市の「ツキノワグマ対応マニュアル」では、痕跡を発見した段階を「危機レベル1」としており、市はこの案件をレベル1と判断して経過観察を続けています(レベル2は2週間以内の複数回目撃、レベル3は人家侵入や生活圏周辺への執着、レベル4は市街地・観光施設への出没で捕獲や緊急銃猟の対象です)。

市はシルバーウイークを前に観光客の増加を見込み、早朝や日没後の暗い時間帯の入山を控えるよう呼びかけています。地元で長く暮らす住民の方が「高尾山でクマが出たのは聞いたことがない」と話すほど、これまでは縁遠い場所だったこともうかがえます。

(出典:NHK「東京 高尾山の登山道付近でクマ1頭出没 八王子市が注意喚起」2026年9月17日/毎日新聞(Yahoo!ニュース)「86歳の地元男性『これまで聞いたことない』 高尾山でクマ出没」2026年9月17日)

②山形県「クマ出没特別警報」|2026年9月1日運用開始

山形県は2026年9月1日から、新設した「特別警報」の運用を始めました。1つの市町村で直近1週間の市街地での目撃が20件以上、市街地で人身事故が発生、または山中で死亡事故が発生、のいずれかに該当する場合に、県と市町村が協議のうえ連名で1週間発令する仕組みです。

警戒が特に必要な地域では、不要不急の外出や山菜・キノコ採りの自粛、入山規制などを求めるとしています。従来の注意報・警報も、同じ9月1日から発令基準が刷新されました。

(出典:日本経済新聞「山形県がクマ出没の特別警報 9月から、外出自粛要請など」)

③両神山(埼玉県)|登山道の一部閉鎖

登山道そのものが閉鎖される例も出ています。埼玉県の両神山では、周辺でのツキノワグマの目撃情報が増えたことを受け、上落合橋登山口から山頂までの八丁尾根登山道、坂本から八丁峠への登山道、諏訪山山頂から八丁峠の登山道が、事故防止のため2026年6月4日から当面の間、閉鎖されました。日向大谷口からの表参道と白井差新道は規制の対象外ですが、公式もクマ対策は必須としています。

閉鎖の解除時期は変わるので、行く場合は必ず現地の最新情報を確認してください。

(出典:山と溪谷オンライン「クマ事故予防のため両神山北面の登山道が当面閉鎖に」)

この3件だけでも、「人気の観光地」「特定の県」「特定の登山道」のどれか一つが当てはまれば済む話ではなく、山全体で警戒が必要な状況だと分かります。

熊撃退スプレーの公式スペック|カウンターアソールト

熊撃退スプレーとして北米で広く使われているのが「カウンターアソールト(COUNTER ASSAULT)」です。米国のEPA(環境保護庁)に登録された製品で、公式サイトによると、有効成分濃度は最大2.0%のOC(オレオレジン・カプシカム、唐辛子由来)です。国内で流通する護身用スプレーの多くが0.2〜1.3%程度とされているのに対し、熊を止めるための上限濃度で作られている点が違います。

熊撃退スプレー カウンターアソールトCA230とCA290の早見表。CA230は噴射距離約9.6m・噴射時間約7秒・サイズ215×Φ53mm・重量310g、CA290は噴射距離約12m・噴射時間約8秒・サイズ215×Φ59mm・重量380g。共通で航空機への機内持込み・お預けは不可
CA230・CA290の早見表(COUNTER ASSAULT公式サイトの数値をもとに作成)
モデル噴射距離(無風時)噴射時間サイズ重量
CA230(標準)約9.6m約7秒215×Φ53mm310g
CA290(ストロンガー)約12m約8秒215×Φ59mm380g

噴射距離は公式の無風状態での試験値です。屋外では風の影響を受けるため、実際にはもっと近い距離での使用になる想定で持つのが安全です。価格は変動するため、本文では固定で書きません。最新の価格は販売サイトで確認してください。

国内で買うなら|Lilima BEAR(リリマベア)

国内のAmazonで買える製品としては、「Lilima BEAR(リリマベア)」があります。公式サイトによると、経済産業省の輸入承認と、日本エアゾール協会の検査を経ているとされる製品です。2025年7月10日に発売されました。

熊撃退スプレー Lilima BEAR(リリマベア)。ブランド累計生産30万個突破(2026年7月時点、Lilimaブランド内)
Lilima BEAR(画像:Amazon商品ページより)
項目公式スペック
主成分天然唐辛子由来
内容量220ml
最大噴射時間約30秒
噴射距離4〜7m
タイプガス噴射式(直射型×噴霧型の2段階噴射)
使用期限ボトル底面に記載
原産国中国

公式サイトによると、最初は直線的に届く「直射型」、後半は広がって当てやすい「噴霧型」の2段階で噴射する構造になっているとのことです。噴射距離が短くなりがちな霧状スプレーの弱点と、広範囲をカバーしにくい直射スプレーの弱点を、両方カバーする狙いだと説明されています。使い方は、①事前に結束バンドを切っておく②セーフティクリップを外す③熊の目や鼻あたりを目掛けて噴射レバーを押す④使用後はセーフティクリップを元の位置に戻す、という手順です。原産国は中国と表記されています。

公式サイトでは、2026年7月時点でブランド累計生産30万個を突破したとしています(Lilimaブランド内での累計)。価格は変動するため、本文では固定で書きません。最新の価格・在庫はリンク先で確認してください。

持ち運びの注意点|飛行機には持ち込めません

熊撃退スプレーは、国内線の飛行機に機内持込みも、預け入れもできません。国土交通省が公開している「機内への持込み又はお預け手荷物に制限がある品目の代表例」(令和8年4月24日更新)の「③スプレー缶」の区分に、「吹きつけスプレー、ペッパースプレー、催涙スプレー」が持込み・お預けともに不可と明記されています。航空機で遠征する場合は、現地で調達するか、陸送(宅配便)で別送する必要があります。

(出典:国土交通省「機内への持込み又はお預け手荷物に制限がある品目の代表例」令和8年4月24日更新)

登山者目線の判断|どう選ぶか、どう持つか

ここからは公式の事実ではなく、筆者の考えです。

  • 低山・人気の山でも、シーズン中は持つ。高尾山の例が示すとおり、「有名な山だから」「人が多いから」は、クマが出ない理由にはなりません
  • 持つだけでなく、すぐ取り出せる位置に付ける。ザックの奥にしまっていては、遭遇した一瞬に間に合いません。腰やザックのショルダー部分など、片手ですぐ抜ける位置に専用ホルスターで携行するのが基本です
  • 使用期限を確認する。スプレー缶には使用期限が記載されています。期限切れのものは性能が落ちている可能性があるため、シーズン前に確認してください
  • 音(熊鈴)と併用する。スプレーは遭遇してしまった後の最終手段です。まず出会わないために、鈴などで人の気配を伝えることも合わせて考えてください

登山の安全対策5つでは、登山の安全対策を熊対策以外も含めてまとめています。あわせてどうぞ。

よくある質問

Q. 熊撃退スプレーは、飛行機に預け荷物として預けられますか?
A. できません。国土交通省の資料で、ペッパースプレー・熊よけスプレーは機内持込み・預け入れのどちらも不可と明記されています。遠征先で使う場合は、現地調達か陸送を検討してください。

Q. 高尾山は、もう危険な状態なのですか?
A. 八王子市の対応段階では、現時点は「痕跡を発見した」レベル1です。市は市街地への出没や人身事故が起きたわけではないとしたうえで、早朝・日没後の入山を控えるよう呼びかけています。過度に恐れる必要はありませんが、時間帯への配慮は必要です。

Q. カウンターアソールトのCA230とCA290、どちらを選べばいいですか?
A. 公式の数値では、CA290のほうが噴射距離・噴射時間ともに上回ります(CA230は約9.6m・約7秒、CA290は約12m・約8秒)。その分サイズと重量も大きくなるので、携行のしやすさとのバランスで選んでください。

Q. 国内の護身用スプレーではダメですか?
A. 公式サイトによると、国内で流通する一般的な護身用スプレーの多くは有効成分濃度が0.2〜1.3%程度とされ、熊撃退用として作られたものではありません。熊を対象にするなら、熊撃退スプレーとして作られた専用の製品(カウンターアソールトや、国内で買えるLilima BEARなど)を選んでください。

Q. カウンターアソールトとLilima BEAR、どちらがいいですか?
A. カウンターアソールトはEPA登録・有効成分濃度2.0%という米国の基準に基づく製品で、北米で長く使われてきた実績があります。Lilima BEARは経産省の輸入承認や日本エアゾール協会の検査を経ているとされ、噴射距離4〜7m・最大噴射時間約30秒というスペックで、国内のAmazonからすぐに買えるのが利点です。海外の基準で選ぶか、国内ですぐ手に入るものを選ぶかで判断してください。

Q. 熊鈴があれば、スプレーは要りませんか?
A. 鈴は「出会わないための対策」、スプレーは「出会ってしまった後の対策」です。役割が違うので、どちらか一方ではなく、両方の準備をおすすめします。

まとめ

  • 2026年9月、高尾山(東京都八王子市)でクマの出没が確認された(2026年8月20日・危機レベル1)
  • 山形県は2026年9月1日から「クマ出没特別警報」の運用を開始
  • 埼玉県の両神山では、登山道の一部が2026年6月から閉鎖(解除時期は要確認)
  • 人気の山・低山でも、シーズン中は熊撃退スプレーを持つ
  • 熊撃退スプレー(カウンターアソールト)は、EPA登録・有効成分濃度2.0%の専用品。噴射距離はCA230で約9.6m、CA290で約12m
  • 国内で買えるLilima BEARは、内容量220ml・噴射距離4〜7m・最大噴射時間約30秒(いずれも公式スペック)
  • 熊撃退スプレーは飛行機の機内持込み・預け入れができない。遠征時は現地調達か陸送で
  • すぐ取り出せる位置に携行し、使用期限も確認する

【情報源】NHK(2026年9月17日)/毎日新聞・Yahoo!ニュース(2026年9月17日)/日本経済新聞/山と溪谷オンライン/COUNTER ASSAULT公式サイト/Lilima BEAR公式サイト/国土交通省「機内への持込み又はお預け手荷物に制限がある品目の代表例」(いずれも2026年9月23日確認)

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