【体験談】前日は霧雨だった富士山。それでも翌朝、雲海に浮かぶご来光が見れた話|初心者の1泊2日(吉田ルート)

富士山

「富士山って、前日が雨予報でもご来光は見れるの?」
「天気がイマイチでも、登っちゃって大丈夫かな…」

富士登山を計画していると、いちばん気になるのが天気ですよね。私もまさにそうでした。

結論から言うと——前日が霧雨でも、翌朝ご来光は見れました。むしろ、真っ白なガスの中を歩いた1日目があったからこそ、2日目の雲海とご来光が一生モノの景色になりました。

私は2026年7月、吉田ルートで1泊2日(六合目「里見平・星観荘」泊)の富士登山に挑戦しました。1日目はずっと霧雨。視界は真っ白で、正直「これ、明日ご来光なんて無理でしょ…」と半分あきらめていたんです。それが翌朝、まさかの展開になりました。

この記事では、天気が不安な人に向けて、次のことを初心者目線で正直にまとめます。

  • 前日〜1日目が悪天候でもご来光は見れるのか(結論と理由)
  • 1泊2日・吉田ルートのリアルなタイムライン
  • 初心者がきつかったポイントと、あって良かった装備

当日の空気感は動画のほうが伝わるので、まずはこちらをどうぞ。

富士登山1泊2日の基本情報|今回は「吉田ルート」で登りました

まず前提を共有します。今回の山行はこんな条件でした。

  • ルート:吉田ルート(富士スバルライン五合目 発着)
  • 日程:1泊2日 / 1日目に六合目の山小屋「里見平・星観荘」泊
  • 標高:富士山頂 3,776m(五合目は約2,300m)
  • 1日目:昼過ぎに五合目を出発 → 夕方に里見平・星観荘着
  • 2日目:深夜3時台に出発 → 登山道でご来光 → 山頂 → 砂走りで下山(行動は約12時間)

吉田ルートは山小屋の数が多く、登り・下りの道が分かれていて、初心者にいちばん選ばれるルートです。1泊2日にすると1日目の行程がゆるく、高度に体を慣らしながら登れるので、弾丸日帰りより断然おすすめ。ご来光も「山頂で見る」か「登山道で見る」か選べる余裕が生まれます。

【1日目】真っ白な霧の五合目から、六合目・里見平星観荘へ

1日目は、新宿から高速バスで富士スバルライン五合目へ。バスを降りた瞬間、あたりは一面のガス。売店の建物すらぼんやり霞んでおりました。

雲に覆われた富士スバルライン五合目

五合目で受付を済ませてリストバンドと記念の木札を受け取り、レインウェアを着込んでいざ出発。ここからはもう、ひたすら白い世界です。数メートル先も見えない霧の中を、黙々と登っていきます。「せっかく富士山まで来たのに、景色ゼロか…」と少し気持ちが沈んだのが正直なところ。

霧の中を登る登山者(富士山 吉田ルート)

そんな中たどり着いたのが、六合目の山小屋「星観荘」。今日はここに泊まります。夕食は、山小屋の方が用意してくれたあたたかいお弁当(ハンバーグ弁当でした)。冷えた体に染みる…! 消灯は早く、翌朝は2〜3時起き。「明日の朝、少しでも晴れてくれ」と祈りながら眠りにつきました。

六合目の山小屋・星観荘で用意された夕食のお弁当

【2日目】深夜出発 → まさかの快晴、登山道で出会えたご来光

2日目、午前4時台。まだ真っ暗な中、ヘッドライトを点けて出発です。前日の霧が嘘のように、空には星。「これは…もしかして?」と期待が高まります。

ヘッドライトを点けて暗闇を登る富士登山(2日目 深夜出発)

登り始めて1時間ほど、まだ山頂のはるか手前。ふと振り返ると、東の空がオレンジに染まり始めていました。そして眼下には——一面の雲海。雲の海の向こうから、太陽がゆっくりと顔を出します。

これが、ご来光でした。

前日あんなに真っ白だったのに、翌朝はこの快晴。思わず「今回、綺麗だね」「こんなの、レアなんじゃない?」と声が漏れました。山頂まで待たなくても、登山道の途中でこれだけの景色に出会えるんです。

富士山の登山道から見た雲海に昇るご来光

ご来光のあとも登りは続きます。植物が消え、足元は赤茶けた砂礫の世界へ。八合目の山小屋「太子館」の前で、星観荘が持たせてくれたお弁当を広げて小休憩。標高が上がるほど空気は薄く、一歩一歩が重くなります。山頂直下は登頂待ちの大渋滞。それでも列に並んで、ついに——

富士山頂・3,776mに登頂!

山頂の鳥居をくぐると、「冨士山頂上浅間大社奥宮」の石碑。思わず「着いたぞーっ!」と叫んでしまいました。目の前には火口(お鉢)が大きく口を開けていて、そのスケールに圧倒されます。

冨士山頂上浅間大社奥宮の石碑と登頂した登山者

下りは、砂走りのような下山道をひたすらジグザグ。滑るように一気に高度を下げていきます。ただし砂ぼこりがすごいので、マスクは必須。「下山道こそマスクした方がいい」と身をもって実感しました。樹林帯まで降りてきて、五合目に戻ってきたときの「帰ってきたー!」という達成感。2日目だけで約12時間、本当によく歩きました。

富士山の砂走り下山道と眼下の雲海

結論|前日が雨でも、富士山のご来光は見れます

今回いちばん伝えたいのはこれです。

「前日・1日目が悪天候でも、ご来光をあきらめる必要はない」

富士山の天気は、下界の予報とはまったく別物です。五合目以上は雲の高さによって、下が雨でも上は晴れていることが普通にあります。実際、私たちは1日目ずっと霧雨だったのに、2日目は雲海の上に出て快晴のご来光を拝めました。

もちろん、絶対に見れる保証はありません。だからこそ、次の3つを押さえておくと、天気が読めない富士山でもチャンスをぐっと引き寄せられます。

  • 1泊2日にして、天気の“引き”を待てる行程にする(弾丸日帰りより圧倒的に有利)
  • ご来光は山頂にこだわらない(6号目からでも十分すぎるほど綺麗)
  • 悪天候でも登れるよう、レインウェア・防寒をしっかり持つ

初心者がきつかった/良かったポイント

正直な感想をまとめます。

  • きつかった①:深夜出発の睡眠不足 — 山小屋の消灯は早いですが、興奮&狭さでほぼ眠れず。ここは覚悟が必要。
  • きつかった②:山頂直下の渋滞と空気の薄さ — 標高3,600mを超えると数歩で息が上がります。焦らずゆっくり。
  • きつかった③:砂走りの下山 — 楽しいけど長い。膝と、砂ぼこり対策(マスク)が効きます。
  • 良かった①:1泊2日の余裕 — 1日目をゆるくしたおかげで高度順応でき、ご来光の“引き”も待てた。
  • 良かった②:山小屋のあたたかさ — 冷えた体に、あの夕食弁当は忘れられません。

あって良かった装備|富士山は「雨・寒さ・砂」対策がすべて

今回の富士山で「これは持ってきて正解だった」と断言できるものだけ、ざっくり挙げます(1点ずつの詳しいレビューと選び方は、別記事にまとめます)。

  • レインウェア(上下):1日目の雨で活躍。富士山では雨具=防風着も兼ねる必須装備。
  • ヘッドライト:2日目の深夜出発では文字通り命綱。両手を空けて歩けます。
  • 防寒着(フリース/ダウン):夏でも山頂やご来光待ちは冬並みになることも。薄手でいいので必ず。
  • マスク&手袋:下山道の砂ぼこり対策、そして寒さと岩場対策に。
  • トレッキングポール:長い下りで膝を守ってくれます。

富士登山の持ち物リスト|実際に「使った物・いらなかった物」の正直レビューはこちら

装備の一つひとつの選び方・使用感・失敗談は、パッキング動画とあわせて「持ち物リスト」の記事で詳しくまとめています。

そもそも私が山を好きになったのは、屋久島でした

最後に少しだけ個人的な話を。私が登山にハマったきっかけは、屋久島の縄文杉トレッキングでした。ほぼ登山未経験であの森を歩き切った達成感が忘れられず、そこから週末ごとに山へ通うようになったんです。

その“原点”の話はこちらの記事にまとめています → 縄文杉トレッキングの体験談

屋久島の森から始まって、まさか日本一の頂に立つ日が来るとは。富士山は、そんな私にとって一つの節目の山になりました。

よくある質問(FAQ)

Q. 前日や1日目が雨でも、ご来光は見れますか?
A. 見れる可能性は十分あります。富士山は五合目以上と下界で天気が別物で、雲の上に出れば晴れていることも多いです。実際、私は1日目霧雨→2日目快晴のご来光でした。1泊2日にして“引き”を待てる行程にするのがコツです。

Q. ご来光は山頂まで登らないと見れませんか?
A. いいえ。登山道からでも東の空が開けていれば十分見れます。私はご来光を山頂ではなく登山道の途中(まだ手前)で見ました。無理に暗い時間帯の山頂を目指さなくてもOKです。

Q. 富士山の1泊2日は初心者でもいけますか?
A. いけます。むしろ弾丸日帰りより安全でおすすめ。1日目に高度へ体を慣らせるので高山病リスクも下げられます。ゆっくり登れば、初心者でも山頂は狙えます。

Q. 六合目の山小屋泊だと、2日目がきつくないですか?
A. 2日目の行動時間は長くなります(私は約12時間)。ただし1日目に無理をしない分、体力を残して2日目に臨めます。睡眠不足対策(耳栓・アイマスク)と、こまめな休憩がカギです。

まとめ|富士山は、天気に一喜一憂しすぎなくていい

  • 前日〜1日目が霧雨でも、翌朝ご来光は見れました
  • 富士山の天気は下界と別物。1泊2日にして“引き”を待つのが正解
  • ご来光は山頂にこだわらなくていい。登山道からでも最高
  • 装備は「雨・寒さ・砂」対策(レインウェア/防寒/ヘッドライト/マスク)が必須
  • 1日目をゆるくすると高度順応でき、初心者でも登頂しやすい

天気が心配で富士登山に踏み出せない人ほど、この記事が背中を押せたら嬉しいです。当日の空気感は、ぜひ動画でも。

あわせて読みたい

コメント

タイトルとURLをコピーしました