体験談】登山未経験で縄文杉はきつい?往復22km・10時間を歩き切った初心者のリアルと「あって良かったもの」4選
「登山なんてしたことないけど、縄文杉って行けるの?」
結論から言うと、登山未経験でも縄文杉は歩き切れます。ただし、ナメてかかると確実に後悔するコースでした。
私は2025年4月、人生でほぼ初めての「登山」として屋久島・縄文杉トレッキングに挑戦しました。往復約22km、行動時間はほぼ10時間。正直めちゃくちゃきつかったです。でも、あの森を歩き切った達成感が忘れられず、この旅をきっかけに私は完全に登山にハマりました。今こうして登山ブログを書いているのも、元をたどれば縄文杉のせい(おかげ)です。
この記事では、登山未経験だった私のリアルな体験談と、「これは本当に持って行って良かった」と断言できる装備4つを、初心者目線で正直にまとめます。
そのときの様子はYouTubeにもまとめているので、森の雰囲気やトロッコ道の長さは動画で見てもらうのが一番伝わると思います。
縄文杉トレッキングの基本情報|「トレッキング」という名の登山です
まず前提を共有します。縄文杉は「気軽なハイキング」ではありません。
- コース:荒川登山口 〜 縄文杉 往復(約22km)
- 所要時間:標準で往復約10時間
- 内訳:前半約8kmはトロッコ道(ほぼ平坦)、後半約3kmが本格的な登山道
- 標高差:約700m
- スタート時間:日帰りの場合、朝5〜6時台に登山口を出発するのが必須

ポイントは「前半のトロッコ道が楽だから初心者向け」とよく言われる点。半分正解で、半分ウソです。トロッコ道は確かに平坦ですが、帰り道でこの8kmが精神的に一番きつい。行きに「楽だな〜」と思った道を、疲れ切った足でもう一度延々と歩くことになります。
また、日帰りするなら屋久島には最低2泊3日が必要です。早朝スタートが必須なので、前日は島に泊まっている必要があるからです。
当日のリアルなタイムライン|深夜出発、ヘッドライトの世界から始まる
私の当日はこんな流れでした。
- 深夜〜早朝:宿を出発。外は真っ暗で、ここでいきなりヘッドライトが活躍
- 5時台:荒川登山口からスタート。まだ薄暗い
- 6時半頃:トロッコ道をひたすら歩く。線路の枕木を踏むリズムに慣れてくる
- 午前中:ウィルソン株に到着。切り株の中から見上げると空がハート型に見える、あの有名スポット
- 昼前後:ついに縄文杉とご対面。展望デッキから見るその姿は、写真で見た「大きい木」とは完全に別物でした
- 午後:ひたすら下山。トロッコ道が永遠に感じる
- 夕方前:下山完了。火照った足を川でクールダウン。屋久島の川は信じられないくらい透明です


前日には猿川ガジュマルを散策して足慣らしをしていたのですが、それとは比べ物にならない運動量でした。
初心者の私が「きつい」と感じた3つのポイント
- 睡眠不足との戦い:深夜起きなので、体力以前にまず眠い。前日に無理せず早く寝るのが最重要です
- 帰りのトロッコ道8km:景色に感動する余裕は行きで使い果たします。無心で歩くフェーズ
- 翌日以降の筋肉痛:覚悟してください。ただ、装備でかなり軽減できます(後述)
それでも歩き切れたのは、事前に揃えた装備のおかげが大きいです。ここからが本題です。
【縄文杉に持って行って良かったもの4選】初心者こそ装備で差がつく
登山未経験だった私が実際に使い、「これが無かったらヤバかった」と思った順に紹介します。
1. メリノウールの厚手ソックス|1年経った今でも使っています

正直、靴下なんて何でもいいと思っていました。今なら言えます。10時間歩く日の靴下は、装備の中で最優先クラスです。
- 厚手でクッション性が高く、足裏の疲れと衝撃をかなり軽減してくれる
- メリノウールなので長時間歩いても蒸れにくく、臭くなりにくい(旅行中は特にありがたい)
- 縫い目のストレスが少なく、私は22km歩いてマメゼロでした
しかもこの靴下、縄文杉から1年以上経った今でも現役で、低山ハイクから上級者向けの山でも履いています。消耗品と思いきや、意外とタフ。最初の1足として自信を持っておすすめできます。
2. LEDヘッドライト|深夜出発の縄文杉では「必須装備」

縄文杉の日帰りは深夜〜早朝出発が前提。つまり、スタート時点では周囲が真っ暗です。スマホのライトで代用…は、片手が塞がるのでやめた方がいいです。
- 300ルーメンで足元も道標もしっかり見える
- USB-C充電式なので、電池を買い足す必要なし。宿で充電すればOK
- 軽くて着けているのを忘れるレベル
そして万が一、下山が日暮れに間に合わなかった場合の保険にもなります。10時間級のロングコースでは「あると安心」ではなく「無いと危険」寄りの装備だと感じました。
3. 折りたたみトレッキングポール|最初は邪魔、1時間後には相棒

これが今回のMVPかもしれません。往復22km、特にトロッコ道を含めて10時間近く歩く縄文杉では、脚への負荷を「手」に分散できるポールの効果が絶大でした。
正直に言うと、使い始めの30分は「邪魔だな…」と思いました。突くタイミングが合わず、持て余す感じ。でも1時間も歩くと自分の体の一部みたいに馴染んできます。そこからは、
- 登りでは推進力の補助に
- 下りでは膝への衝撃をカット
- 平坦なトロッコ道では歩行リズムを作るペースメーカーに
折りたたみ式なので、使わない区間はザックに収納できるのもポイント。翌日の筋肉痛の軽さに、確実に効いていたと思います。
4. ゴアテックスのレインウェア|「月に35日雨が降る」島なので

屋久島は作家・林芙美子が「月のうち35日は雨」と書いたほどの雨の島。雨が降らない日の方が珍しいくらいなので、レインウェアは持ち物リストの必須欄に入っています。ビニールカッパでは蒸れて汗冷えするので、透湿性のあるゴアテックスが正解です。
どうせ買うなら、と選んだのがノースフェイスのクライムライトジャケット。
- GORE-TEX採用で「雨は通さず、汗の蒸れは逃がす」
- 軽量でコンパクトに収納でき、ザックの中で邪魔にならない
- そして何より、街でも普通に着られるデザイン
登山のためだけに買うと高く感じますが、旅行・フェス・普段の雨の日まで使い回せると考えると、むしろコスパの良い買い物でした。実際、私は今も秋冬のアウターとして着ています。
縄文杉が私を登山沼に落とした話
最後に、少しだけ個人的な話を。
縄文杉にたどり着いたとき、感動と同じくらい「もう歩きたくない」と思っていました(笑)。でも不思議なもので、帰りの飛行機ではもう「次はどの山に登ろう」と検索していたんです。
- 自分の足だけで、あんな景色までたどり着けたという達成感
- 装備を揃えて、計画して、歩き切るという遊びの奥深さ
- 下山後の飯と温泉のうまさ
この3つを一度に味わってしまったのが運の尽きでした。屋久島から帰ってきた私は、気づけば週末ごとに山に登るようになり、こうして登山ブログまで始めています。

「登山を始めるきっかけ」としての縄文杉は、正直ハードルが高めです。でも、最初の一歩がこの森だったことを、私は全く後悔していません。むしろ最高のスタートでした。
よくある質問(初心者向けQ&A)
Q. 運動不足の初心者でも本当に歩けますか?
A. 歩けます。ただし「翌日は観光だけ」くらいの余裕ある旅程にするのと、事前に1〜2回は長めのウォーキングや低山で足を慣らしておくのがおすすめです。前半のトロッコ道は平坦なので、ペースさえ守れば体力よりも「気力と装備」の勝負です。
Q. スニーカーでも行けますか?
A. おすすめしません。木道や岩が濡れていて滑りやすく、後半は本格的な登山道です。トレッキングシューズ+厚手ソックスの組み合わせが安心です。
Q. 雨の日は中止した方がいいですか?
A. 屋久島では小雨は「通常運転」です。レインウェアがあれば多少の雨はむしろ屋久島らしい、苔が輝く森を楽しめます。ただし大雨・警報級の日は無理せず判断を。
Q. 何月に行くのがおすすめですか?
A. 私が行ったのは4月下旬(GW直前)。新緑が美しく、ハイシーズンほど混雑しておらず、快適でした。
まとめ|きつい。でも、人生が変わるかもしれない22km
- 縄文杉は登山未経験でも歩き切れる。ただし装備と睡眠だけは妥協しない
- 特に効いた装備は メリノウール靴下・ヘッドライト・トレッキングポール・ゴアテックスレインウェア の4つ
- 帰りのトロッコ道は長い。覚悟しておくと精神的に楽
- そして、縄文杉には人を登山沼に引きずり込む力がある
この記事が、これから縄文杉に挑戦するあなたの背中を押せたら嬉しいです。当日の森の空気は、ぜひ動画でも覗いてみてください。


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