【体験談】登山初心者でもアルプスは歩けた|スイスで感動した絶景ハイキングBEST3(逆さマッターホルン・バッハアルプゼー・アイガー)

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「スイスのアルプスを自分の足で歩いてみたい。でも、登山初心者でも大丈夫なの?」

結論から言うと、スイスのハイキングは登山初心者でも絶景を歩けます。理由はシンプルで、山岳鉄道やロープウェイで標高2,000〜3,000mまで一気に上がれるから。日本の山のように麓から何時間もかけて登らなくても、上がった先の”稜線の世界”を平坦に近い道で歩けてしまうんです。正直に言うと、日本で同じレベルの絶景を見にいく労力の、半分以下でした。

私はこれまで屋久島・縄文杉や富士山など、国内の山を歩いてきました。その延長で「いつか本場のアルプスを見たい」と思い続け、ついに夏のスイスへ。歩いてみて確信しました。今まで見たどの景色とも、スケールが違う、と。

この記事では、実際に歩いて「これは感動した」と断言できるハイキングコースを、勝手にBEST3としてカウントダウン形式で紹介します。行き方・難易度・初心者目線の正直な感想(実は捻挫しました…)まで、これからスイスを歩く人の役に立つようにまとめました。

まずは、歩いた景色の空気感を動画でどうぞ(反射する湖に映る山は、写真より映像の方が100倍伝わります)。

スイスのハイキングが「初心者向け」な理由|標高は電車で稼ぐ

コースの前に、スイスならではの前提を共有します。ここを知っておくと計画がぐっと楽になります。

  • 標高は鉄道・ロープウェイで稼ぐ:展望台や中間駅まで一気に上がれるので、歩くのは”上がった先”の平坦〜ゆるい下り中心。体力より「絶景を楽しむ余裕」の勝負です
  • どのコースも駅から簡単アクセス:今回紹介する3コースは、すべて登山電車やロープウェイの駅からすぐ歩き出せます。アクセスの良さは日本の山とは段違い
  • 拠点は2つが王道:マッターホルンのふもとツェルマットと、アイガー・ユングフラウのふもとグリンデルワルト。今回もこの2つを拠点にしました
  • 「ハーフフェアカード」でほぼ半額:鉄道・ロープウェイ・湖の船が半額になる旅行者向けカード。山岳交通が高いスイスでは、ハイキング中心の旅なら元が取れます
  • ベストシーズンは夏(7〜8月):高山の雪が解け、花が咲き、トレイルが開くのがこの時期。私が歩いたのは8月頭で、幸運にも3コースすべて快晴でした

服装は、8月頭だったこともあり山の上のハイキングコースでも基本は半袖でOK。唯一、逆さマッターホルンのコース(標高2,800m前後)だけは少し肌寒く、長袖シャツを羽織りました。とはいえ標高は立派に2,500m超。天気の急変と紫外線、そして靴だけは初心者でも妥協しない——これだけ押さえれば大丈夫です(詳しくは後半で)。

では、カウントダウンいきます。

第3位|アイガーを間近に望むトレイル(グリンデルワルト)

栄えある第3位は、あのアイガー北壁を横目に歩くトレイルです。歩いたのはアイガーグレッチャー駅からクライネ・シャイデックまでのコース。

グリンデルワルトのシンボル、アイガー(標高3,970m)。登山史に残る北壁で有名なこの岩壁を、登るのではなく”隣を歩く”という贅沢。赤い登山電車で上がり、氷河のそばから山あいへ入っていくと、正面にごつごつした岩壁と氷河がずっと寄り添ってきます。

  • 見どころ:目の前に迫るアイガーの岩肌と氷河、足元の高山植物、遠くに響くカウベルの音
  • アクセス:アイガーグレッチャー駅で下車してそのまま歩き出せる
  • 難易度:★★☆(今回の3つの中では一番歩きごたえあり)
アイガーの岩壁と氷河を背に、ゴロゴロした石の登山道を歩くハイカー
正面にそびえるアイガー。序盤は良いが、途中から急で石の多い道になる

そして、ここで正直な失敗談を。このコース、序盤はいいのですが途中からかなり急で、ゴロゴロの石が積み重なった歩きにくい道になります。私はナメてスニーカーで来てしまい、下りで足を滑らせて捻挫しました。幸い歩けたので事なきを得ましたが、「海外で病院に行くことになったら…」と本気で震えました。

声を大にして言います。スイスのハイキングでも、登山靴は持って行きましょう。 その反省は、後半の装備パートで詳しく書きます。

第2位|フィルストのクリフウォーク&バッハアルプゼー(グリンデルワルト)

第2位は、スリルと絶景がセットの欲張りコース。グリンデルワルトからフィルスト(First)へロープウェイで上がって歩きます。

まず山頂駅にあるのがクリフウォーク。断崖に沿って突き出した金属の遊歩道で、足がすくむ高さから谷を見下ろせます。私は朝9時ごろに行ったら10分ほどの待ち時間で、混雑なく絶景の写真が撮れました。早い時間が正解です。

そしてここからが本命。フィルストからバッハアルプゼー(Bachalpsee)という山上湖まで、往復2時間弱の初心者向けハイキングコースが伸びています。高低差がほとんどなく、道もはっきりしていて、スニーカー勢もたくさん歩いていました(こっちは平坦なのでスニーカーでも大丈夫でした)。

  • 距離・時間:往復2時間弱(写真を撮りながらのんびり)
  • 難易度:★☆☆(平坦。スイス・ハイキングの入門にぴったり)
  • 人気度:今回歩いた中で一番人が多かったコース。地元の人にも人気のよう
バッハアルプゼーの湖畔のベンチに座り、雪山を眺めるハイカー。緑のモンベルのバックパックを背負っている
アルプスを映すバッハアルプゼー。背負っている緑のリュックは後述のモンベル

歩いている間ずっと、正面に4,000m級の峰が並び、カウベルの音がのどかに響きます。そしてアルプスの絶景を眺めながら進むと、突然その湖=バッハアルプゼーが目の前に現れる——この瞬間、思わず声が出るほど感動しました。初めてのスイスハイキングに1コースだけ選ぶなら、私はここを推します

第1位|逆さマッターホルン(ゴルナーグラート/リッフェル湖)

そして堂々の第1位は、この旅のハイライト。逆さマッターホルンです。

拠点はツェルマット。ここからゴルナーグラート鉄道に乗ります。この鉄道、実はスイス初の電気式登山鉄道(1898年開業)で、終点の展望台は標高3,089m。車窓の正面にはずっと、あのマッターホルン(4,478m)。三角形の孤高の姿は、そう、トブラローネのパッケージのモデルになった山です。

逆さマッターホルンが見られるのは、展望台から一駅下りたローテンボーデン駅(2,815m)のすぐ近くにあるリッフェル湖。そこから次のリッフェルベルク駅(2,582m)まで、下り基調のトレイルが初心者向けの定番コースです。

  • 見るコツ:波立つと反射が崩れるので、風の少ない朝がおすすめとのこと。私は10時ごろに行きましたが、それでもくっきり逆さに映ってくれました
  • コース:ローテンボーデン→リッフェルベルク(ゆるい下り)。逆さマッターを見てからそのまま歩いて降りられる
  • 服装:標高2,800m前後で、ここだけは少し肌寒かったので長袖シャツを羽織りました
リッフェル湖の水面に逆さに映るマッターホルン
リッフェル湖に映る逆さマッターホルン。10時ごろでもくっきり見えた

湖に映るもう一つのマッターホルンを目の前にした瞬間は、正直、言葉が出ませんでした。数えきれない人が撮ってきた”あの写真”を、自分の目とカメラで残せた——それだけで、スイスまで来た甲斐がありました。

実際に持って行って良かった装備|捻挫して学んだ「靴」の話

体験談ハブなので装備の詳細は別記事にまとめますが、今回スイスで「これは効いた/持ってくればよかった」と痛感したものを2つだけ、正直に紹介します。

1. 登山靴|「スニーカーで十分」は危険でした(実体験)

メレル スピードストライク2 ミッド ウォータープルーフ 登山靴

前述のとおり、私はアイガーのコースをスニーカーで歩いて足を滑らせ、捻挫しました。バッハアルプゼーのような平坦な道ならスニーカーでも大丈夫ですが、アイガーのように急でゴロゴロの石が積まれた道は、ソールの効いた登山靴が必須だと痛感しました。

  • くるぶしまで守るミッドカットで、足首をひねりにくい(まさに私が失敗した部分)
  • ウォータープルーフで、朝露や雪解けのぬかるみでも中が濡れにくい
  • 見た目もゴツすぎず、街寄りのデザインで普段履きにも使える

正直、旅行の荷物としてはかさばります。でも、「海外で捻挫して病院」というリスクを回避できると思えば、絶対に持って行くべき。次にスイスへ行くなら、真っ先にスーツケースに入れます。

2. 軽量バックパック|ハイキングが多いスイスでは相棒になる

モンベル 20L バックパック 1133209

スイス旅行は、観光の合間にもハイキングする機会がとにかく多い国。上着・水・行動食・カメラを入れて背負える20Lくらいのデイパックが一つあると、毎日の身軽さが段違いでした。

  • 約533gと軽量で、一日背負っても疲れにくい
  • 背面が蒸れにくく、半袖ハイクでも快適
  • 街歩きにもそのまま使えるシンプルな見た目(第2位のバッハアルプゼーの写真で私が背負っている緑のリュックがこれです)

日帰りハイクから普段使いまで守備範囲が広いので、「スイスで一つだけ持って行くバッグ」としておすすめできます。

行動着には薄手フリースが便利でした

肌寒かった逆さマッターホルンのコースでは、長袖シャツ+薄手のフリースが活躍しました。私が愛用しているモンベルの行動着は別記事で詳しくレビューしています。

モンベル「クリマエア ライト」レビュー記事はこちら

国内の山から、いつか見たかったアルプスへ

最後に少しだけ個人的な話を。

私が登山にハマったきっかけは、屋久島・縄文杉でした。そこから富士山を含めて国内の山を歩くうちに、「本場のアルプスをこの目で見たい」という気持ちがどんどん膨らんでいって。

実際に歩いてみて感じたのは、日本の山の良さも、アルプスの良さも、まったく別物だということ。日本の山が「自分の足で一歩ずつ標高を上げていく達成感」なら、スイスは「鉄道で上がった先に広がる、非現実的なスケールの絶景を、少ない労力で味わう贅沢」。どちらも最高で、どちらも登山の入口になり得ると思います

国内の山を少しでも歩いたことがある人なら、スイスのハイキングはきっと想像以上に楽しめます。逆に、スイスで山の魅力に触れて、帰国後に日本の山を歩き始める——そんな入り方だって、きっとアリです。

よくある質問(スイス・ハイキングの初心者Q&A)

Q. 登山初心者・体力に自信がなくても歩けますか?
A. 歩けます。今回紹介した3コースはいずれも鉄道・ロープウェイで標高を稼ぎ、平坦〜ゆるい下りが中心です。ただし標高は2,500m超なので、上ではゆっくり動き、水分をこまめに。心配ならバッハアルプゼー(往復2時間弱・ほぼ平坦)から始めるのがおすすめです。

Q. 夏の服装は?半袖で大丈夫ですか?
A. 8月頭に歩いた私の場合、日中の行動中は基本半袖でOKでした。ただし標高2,800m前後のコースや朝夕は肌寒いので、長袖シャツ+薄手のフリースなどの羽織りを1枚は必ず持っていきましょう。紫外線対策(サングラス・日焼け止め・帽子)も必須です。

Q. スニーカーでも歩けますか?
A. バッハアルプゼーのような平坦なコースならスニーカーでも歩けます。ですが、アイガーのような急で石が多い道は危険です。私は実際にスニーカーで捻挫しました。ミッドカットの登山靴を1足持っていくと安心です。

Q. 逆さマッターホルンを見るコツは?
A. 風の少ない朝が基本です(水面が波立つと反射が崩れます)。私は10時ごろでもくっきり見えました。ゴルナーグラート展望台まで上がり、ローテンボーデン駅から歩いてリッフェル湖へ向かうルートが定番です。

Q. 費用を抑えるには?
A. 山岳交通が高いので、ハーフフェアカード(鉄道・ロープウェイ・船が半額)はハイキング旅ならほぼ必須。食事は山上レストランが高いため、行動食やパンを持って上がると節約になります。

まとめ|登山初心者こそ、一度はアルプスへ

  • スイスのハイキングは山岳鉄道で標高を稼げるので、登山初心者でも少ない労力で絶景を歩ける
  • 私のBEST3は、第3位=アイガーを望むトレイル/第2位=フィルストのバッハアルプゼー/第1位=逆さマッターホルン
  • 迷ったら、平坦で絶景のバッハアルプゼーから。ハイライトを狙うなら逆さマッターホルンは風の少ない朝
  • 急な道では登山靴を。私はスニーカーで捻挫しました(メレル スピードストライク2 ミッド)。荷物になっても軽量バックパックは一つあると毎日が快適

日本の山を歩いてきた人にも、これから山を始めたい人にも、スイスのアルプスは一生ものの景色をくれます。歩いた景色の空気感は、ぜひ動画でも覗いてみてください。

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